晴走雨読
雨の日は好きな活字に溺れ、バイクの話でもしてみたいという、単純なテーマです。バイクと活字の世界が好きな人は、どうかおつき合いください。
マン島100周年レースと旧いSFを読む
100回目のマン島TTレースバイクの事故処理について---------
18年間、マン島TTレースウィークに通いつめる知り合いのカメラマンから聞く所によると、今年はいつもより一万人ほど観客が多かったらしい。彼は、ホンダSLをマン島の知り合いの倉庫に預け、毎年バッテリーを新品に交換し、ツーリングと撮影をこなしている。フェリーのチケット予約と、マン島のレンタカー予約の大変さを知る彼は、こんな賢い方法をとっている。

さて、今回のマン島レース期間中に於けるバイク事故は、レーサーが観客席に飛び込み3人が死亡したと聞いた。毎年、このシーズンに、マン島では数台のバイクが、持ち主といっしょには故郷へ帰れない。だからといって、100年も続いたTTレースを中止しようという話は、何年年でるが、いつも中止の決定はしない。

実際には主催者側も、マン島側も、観客も、今のバイクの性能からして、狭く、逃げのない危ないコースと思いつつ、その歴史と魅力の大きさには勝てず、「中止決定」を本気とは思わない。まるで、事故とTTレースは無関係といわんばかりに、観客は毎年来てしまう。日本ならとっくにレースは中止になっているはずだ。

マン島の日曜日に行なわれる「MAD SUNDAY」というイベントがある。
レース終了後のマウンテン・コースを一般バイク乗りが激走する日なのだ。レースの観戦で気分はにわかレーサーと化した多くのバイク乗りは、警察のGO!フラッグのもと20台ずつマウンテンコースに向け、轟音と共にスタートしていく。車種はばらばらで、タンデムもちらほら見かける。国籍はイギリス系とドイツ系が多い。まさに、コースは蜂の巣を蹴飛ばしたようなサバイバルレースと化す。私がZRX750で参加した遠い昔。イベントを走行中、右から左から外人ツーリスト達にぶち抜かれた苦い恐怖を思い出す。ここでも、いくつかの事故を見た。

「AT YOUR OWN RISK!=バイクに乗るリスクは自分もち」がヨーロッパでは徹底している。
レースの観戦にしても、人のせいにしない、自分で気を付けるという意味だろうか。
バイクは危険である。なかなか乗ったことのない人には勧めにくい乗り物だ。
でも、バイクからもらうものがあまりにも多いため、自分は降りない。
もちろん、そのリスクを背負いながら。


 
●今週の読書●
「2061年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク
*あの「2001年宇宙の旅」を書いた作家。続編を本棚から引っぱりだして、ひさしぶりに読む。内容は、木星探検の話だ。ここに生物が存在した!
たしか、彼はスリランカに移住して久しかったが、まだ元気であろうか?「2030年宇宙の旅」も書いていたはず。またまたモノリスが出てくるが、一体何かが未だに分からない。


「沈んだ世界」J.G.バローズ 創元社文庫
*まさにSF。これも過去に読み忘れた一冊だ。最近売れたSF「シャングリラ」の、内容的には御先祖様。作品は1965年代ごろ。この時代に、すでに地球温暖化を予測していたのであろうか? 非常に面白いが、地球が水没し、気温が50°C〜60°Cという設定は夏の世の読書には暑苦しいかもしれない。かつてニューウエーブの作家といわれたバローズも今は読む人もいないのであろうか。良い作家なのに寂しい話だ。イグアナとワニが住み、生物が先祖帰りをする話は、ちょいと・・・・。
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